ワンランク上のペット葬

すてきな想い出をいつまでも。永遠の安らぎを祈りながら大切なペットのご葬儀・火葬を心を込めて執り行います。

思い出文集

十四年目の夏

ゆき様

散歩が大好きだった。
ぐいぐいと引っ張るのに、時々振り返る表情を、あの道を歩く度に思い出す。

14歳の夏、その大好きな散歩に行けなくなった。
そんな日がいつか来るとはわかっていたが、認めたくなかった。
どんどん弱っていって、あっという間に立ち上がるどころか顔を上げる力も無くなって、一日ぐったりと横になっている。
完全介護が始まった。

餌はドロドロのレトルト。
しかし餌も水も顔を持ち上げて起こしてあげないと食べることも飲むこともできない。
2~3時間に一度寝返りをさせてあげないと肺に水が溜まってしまう。
ワン、とも鳴けなくて変な声で呼びかけてくる。
けれど何をして欲しいのか、何を言いたいのかわからなくて、わかってあげられないことが悔しくて涙が出そうだった。

それでも一緒に居られるのは幸せだったのに。
もっと散歩にいけばよかった。
撫でてあげればよかった。
もう出来ないことばかりで、今でもずっと寂しいままだ。

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